今回は、最近(2014年初頭)の掲載分に幕張近辺が何度か登場しましたので、まとめてご紹介します。
まず喪53 モテないしいいことある では、海浜幕張北口にある商業施設「スーク」が登場しています。看板だけですがちゃんと実物をモチーフに描いているようです。
また、友モテ喪10(JOKER 2014年1月号)の一コマ、これは海浜幕張駅の駅ビルです。四角い天窓は、実物を見るまで私は排気ダクトだと思っていましたが。
これらを見て「看板や建造物なんて適当に描けばいいのに」って思ったのは私だけではないと思います。実際パッと見てなんだかわからないものまでニコ先生は実物をモチーフに描くのはなぜなのでしょうか。
建物全体ならともかくこんな一部分だけですから、いわゆる聖地を作ってファンの心をもてあそぼうとしているわけではないと思っています。ワタモテのテーマの一つに「気持の共感」があると思いますが、物語にあえて実物を取り入れることで共感の足がかりを作っているのかなとも思ったりします。もちろん幕張に来たことのない人でも建造物や看板はどこにでも共通したデザインって有りますから、もやもやとした既視感の中でワタモテの世界と、我々の世界が近づくような、そう2次元と3次元が交差するみたいな・・(どっかのカードゲームじゃないですが)
さて、友モテ 喪11(JOKER 2014年2月号)は3人が初詣に行くお話でしたが、この神社も実物をモチーフにしているようです。総武線幕張駅と幕張本郷駅の間にある「子守神社」です。
それにしてもこの回のこみちゃんの服装、これは何なのでしょうか。何かのパロではないようなのですが、これこそすごい既視感です(笑)
「幕張」というと幕張メッセや高層ビルの立ち並ぶ幕張新都心が有名ですが、幕張と言われる範囲はもっと広く、地名も古くから存在しています。昔の海岸線は国道14号線とほぼ同じ位置をたどっており、それより北が昔からの幕張です。この辺一体は住宅がひしめきあっており、子守神社はそれらのど真ん中にあります。
伺ってみると敷地は小さいながらも割と立派な神社でした。全体にわたり手入れもしっかり行き届いています。神社の由緒などについてはわかりませんが、訪れた人(多分ご近所さん)が境内に入る前に一礼するなど周辺住民からの信仰は厚いようです。
私が訪れたのは1月下旬だったので行事もなく参拝者は少なかったのですが、初詣などにはきっとたくさんの人が訪れるのでしょうね。ニコ先生もここに初詣に来たのかな?
ワタモテ描写とは無関係ですが、適当に撮影してきたのでよければご覧ください。
最後に紹介するのが、喪54 モテないし変わらない で3人が別れる直前の陸橋、こちらは海浜幕張のビジネス街です。一番奥に見えるスターツのビルが特徴的ですね。
左から、NTT幕張ビル・富士通・スターツ・セイコー・キャノン・住友・日本IBMと、日本を代表する大企業が軒を連ねています。製造業が多いためこの通りは「ハイテク通り」とも呼ばれています。
幕張新都心はこのようなビジネス地区と、原幕のモチーフとなった渋幕高校などがある文教地区、あとマンションがある居住区からなり、みなとみらいやお台場などの他の海浜新都心に比べて娯楽がないと言われがちです。しかし最近は日本最大級のイオンモールが出来るなどまた注目され始めているので、舞台巡礼も兼ねていらしてみてはいかがでしょうか。
さて、話をワタモテに戻したいのですが、喪54については物語上の大きな節目であったことから意外性や衝撃を感じた人が多かったと思います。これについて私も色々書きたいところですが、タイムオーバーで本日はここまでとさせていただきます。(まあ蛇足ですけど・・;^^)